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泉美木蘭
2018.7.27 15:02日々の出来事

ドワンゴのジレンマもわかるけど

幻冬舎plusの連載「オオカミ少女に気をつけろ!」で、
ドワンゴ検閲事件について引き続き今日も記事を配信したけど、
http://www.gentosha.jp/articles/-/10828


昨日の一回目の記事が配信された時点で、すぐにドワンゴの

担当者からメールで連絡があり、
そして、二回目の今日、直接電話があり、社内での話し合いの
結果を聞きました。

とても納得できない話だったけれども、
ドワンゴだけを糾弾してもどんどん返答できなくなるような
感じだったので、私のほうから少し提案をして、もう一度、
社内で検討してからお返事をいただくことになりました。

別に私は個人的に謝れと言ってるわけではないです。
菓子折りが欲しいわけでも、私的に相手をしてほしいわけでも
ないんですよね。
「ネット企業と表現規制」というテーマのもとで、
正式に取材を申し込んでいるので、取材なら編集者も同行して
ドワンゴへ伺います。

でもね、ドワンゴって偉いなと思ったのは、
ダンマリ企業がほとんどの中、記事をちゃんと読んでくれて
いたことです。感想も聞きました。

国よりもアップルやグーグルの「規制」「ルール」のほうが
はるかに強いネットサービスの世界のなかで、ルールに従う
状態になるネット企業のジレンマはわかります。

だけど、それによる表現規制が、どんな未来と地続きなのか、
せめて、そういうところに無自覚じゃない、近視眼的じゃない、
だからこんな風に対策しているんだという姿勢やビジョンが
示されると、
良い印象を持つと思うけどなあ。
大きな企業こそ。
ただのApple忖度企業じゃないぞ、って。
難しいところなんだろうけど。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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